福島市がスクール・サポート企業登録制度スタート 小中学校、特別支援学校と企業・団体結ぶ
福島市は4月、市立の小中学校や特別支援学校と市内外の企業・団体を結び、児童生徒に多様な学習機会を提供する「市スクール・サポート企業登録制度」の運用を始める。出前授業や職場体験、部活動指導などに協力できる団体をデータベース化し、各校で共有、活用する。木幡浩市長が7日、年頭記者会見で発表した。 企業・団体に協力可能な内容を登録してもらう。企業・団体は無償で協力する。各校が希望する支援事業を検索し、直接依頼する。部活動は生徒への指導の他、練習場所や用具の提供も受け付ける。 質の高い教育支援を促すため、各団体の支援実績を集約し、学校側の評価制度も導入する。データベースは市が運用し、市内の国立、私立小中学校にも情報提供する。 制度の運用によって教職員が出前授業などの協力先を探す労力を軽減できる。企業・団体にとっては、子どもたちに業界の魅力に触れてもらい、将来的な担い手確保につなげられるメリットがある。木幡市長は「学校と企業・団体がウィンウィンの関係で教育を充実できる」と語った。
市は7日、企業・団体の情報登録の受け付けを開始した。個人事業主も登録可能。QRコードから手続きできる。問い合わせは市教委教育総務課へ。 ◇ ◇ 県内では2023(令和5)年、会津若松商工会議所など会津地域の経済団体が連携して地元の小中学校と企業をつなぐマッチングサービスを導入している。