実は凄腕だった? 「宇宙刑事」シリーズ全作に出演した大山小次郎の大出世(?)
アクションの連続のなかで、小次郎の場面で笑いを誘った
1982年『宇宙刑事ギャバン』から始まった「宇宙刑事」シリーズ3作全てにレギュラー出演したのは、鈴木正幸さんが演じた「大山小次郎」でした。3年に渡って宇宙刑事と関わったのに、彼は宇宙刑事の正体はとうとう知られないままです。 【画像】え…っ? 「相変わらずの眼鏡」「すごいポジションにいる」 これが30年経って大出世した『宇宙刑事』大山小次郎の姿です(3枚) ところが約30年ぶりに再登場したVシネマ『宇宙刑事シャイダー NEXT GENERATION』では、異例の「大出世」を遂げていました。今回は、宇宙刑事シリーズの人気キャラクター大山小次郎を振り返りましょう。 宇宙犯罪組織「マクー」が地球を植民地にしようと魔の手を伸ばし、その悪巧みを阻止すべく、銀河連邦警察から派遣されたのが「宇宙刑事ギャバン」こと一条寺烈でした。そして、マクー暗躍の異変にいち早く気が付いたのが、大山小次郎と子供たちです。 小次郎はUFO情報を専門に追いかけるフリーのルポライターで、子供のように純粋に宇宙人の存在を信じ、その痕跡を調べていました。小次郎が嗅ぎつけた怪現象のほとんどがマクーの仕業で、知らず知らずに小次郎は烈に事件解決のヒントを提供しているというわけです。 また、小次郎はマクーの犯罪に巻き込まれて、しばしば危険な目にも遭遇し、その度に烈に助けられています。その烈は乗馬クラブの従業員なのに、捜査が忙しくなると仕事をさぼりがちで、小次郎はときどき烈に代わって馬の世話もしていました。 そして、小次郎はついに「宇宙人の正体はギャバンなのではないか」と、的外れな疑いをするようになります。常人にはない鋭い観察眼と洞察力の持ち主なのですが、世間ではただの変人としか思われていません。ギャバンであることを隠している烈にとっては、非常に助かる存在でした。 1983年の第2弾『宇宙刑事シャリバン』では宇宙犯罪組織がマドーになっても、主人公の伊賀電と小次郎の関係は烈の時と同様です。第3弾の1984年『宇宙刑事シャイダー』から小次郎はペットショップのオーナーに転職し、店が子供たちの溜まり場となって情報収集に役立ちました。 全3作品を通して刑事のサポート役だった小次郎ですが、本人にその自覚はなく『シャイダー』の最終回になっても、とうとう宇宙刑事や宇宙犯罪組織の正体を知ることはありませんでした。