橋下徹氏が仲介?東京都知事選での選挙応援 石丸氏と維新、破談のいきさつとは…
9日、日本維新の会の藤田幹事長は、東京都知事選挙に出馬し、次点で落選した石丸伸二氏から選挙前に支援の依頼があったものの折り合わず破談となっていたことを明かしました。 藤田幹事長は会見で、石丸氏とは著名人を介し、維新と意見交換をしたいという申し出があり、6月に馬場代表、東京維新の会幹部らと会ったと説明しました。
石丸氏と維新の仲介役は「橋下徹氏」
関係者によりますと、石丸氏と維新の会合の仲介役となった著名人は、維新を立ち上げ元大阪府知事の橋下徹氏だということです。 藤田幹事長は会合の中で石丸氏から「無所属で広く支持を得たいという考え方であるが、政策の近い日本維新の会に何らかの形で応援なりしてもらうことは可能か?」などと打診があったことを明らかにし、維新側からは「応援するのであれば推薦という形で、いわゆるステルスでの応援というのは難しい」と回答したということです。 会合は複数回に渡って行われたということですが、選挙応援のあり方をめぐり双方折り合わず破談となりました。
維新・藤田幹事長 選挙への影響を懸念…選挙期間中に交渉経緯明かさず
これに対し、石丸氏の関係者は6月上旬に設定された維新との会合で石丸氏本人が維新からの推薦依頼をはっきりと断ったとし、会合は維新からの申し出だったと説明しています。 藤田幹事長は都知事選に影響を及ぼすおそれを懸念し、選挙期間中は石丸氏との交渉経緯を説明しなかったとしています。
維新幹部「会見を見ると、今後一緒に活動したいとは思えない」
一方、石丸氏と今後連携する可能性があるかどうかについて別の維新の幹部はMBSの取材に次のように話しています。 「(選挙前の接触は)陣営が選挙を有利に進めるための戦略の一環だったと思います。投開票日の会見の内容を見ると、今後一緒に活動したいとは思えないですね」 報道情報局東京報道部 尾藤貴裕