射和商人の発祥地、竹川家の子孫が案内 三重・明和町郷土文化を守る会
延命寺や豪商邸宅巡る
三重県多気郡明和町の明和町郷土文化を守る会(潮田均会長、約120人)は16日午前9時半から、歴史ウオーク「射和商人発祥地を訪ねて」を開き、竹川家の子孫で元松阪市観光協会専務理事の竹川裕久さん(70)=射和町=の案内で、町中に残る大商人ゆかりの場所を巡った。 同会は文化財保護などの目的で、1973(昭和48)年に発足。郷土史の研究や文化講演会などの活動の他、県内外の史跡を巡る町歩きなども行っている。 この日は、会員たち39人が参加。竹川さんの案内で約2時間ほどかけて、射和町内の延命寺や竹川家など、松阪から江戸にいち早く進出した射和商人の痕跡を巡り、大商人たちの当時の活躍に思いをはせた。 竹川家と縁がある延命寺では、西川暉美住職の案内で、県指定文化財である切り妻造りの山門などを見学し本堂を参拝。その後、射和町の町並みを散策しながら竹川邸をはじめ、國分家など射和を代表する豪商の邸宅などを巡った。 また射和祇園まつりで引かれる山車も、山車庫を特別に開けてもらい見学し、最後に射和神社を参拝した。 潮田会長(77)=有爾中=は「大商人の発祥地だけに町並みや寺院など、あちこちにその名残を見ることができ、会員一同とても有意義な町歩きができた」と満足した様子だった。