【シンガポール】海事港湾庁、LNG再積載など関心表明書募集
シンガポール海事港湾庁(MPA)は12日、シンガポール港内での液化天然ガス(LNG)の海上再積載と船舶燃料のEバイオメタン(再生可能な原料でつくられたメタン)供給事業に関し、入札の意思を示す関心表明書(EOI)の受け付けを開始すると発表した。専用ウェブサイトで2025年2月28日まで募集する。 今回の関心表明書は「船舶からバンカー(船舶燃料)船へのLNG補給作業など海上再積載の拡大」「液化バイオメタンなどLNG代替燃料の供給の促進」「燃料補給の安全性と効率性を高めるための浮体式プラットフォーム・コンセプトの開発」の3分野に関する提案収集に主軸を置いている。 同関心表明書の提案には、燃料製造から船舶で使用するまでの過程で生じるメタンスリップ(メタンの一部が燃焼されずに大気中に排気されること)を緩和するための対応策も盛り込む必要がある。 応募はLNG燃料補給免許保持者でなくても可能。応募者は25年から運用可能な海上LNG再積載モデルを提案する必要がある。 海事港湾庁によると、同国でのLNGバンカリング(燃料補給)は22年に1万6,000トンだったが、24年1~10月には38万5,000トン超に急増している。