無登録で海外投資ファンド募った6人再逮捕へ…岡山県警、中国企業の未公開株でも募集の疑い
無登録で海外の投資ファンドへの出資を募ったとして東京都の収納代行会社の代表ら男6人が金融商品取引法違反(無登録営業)容疑で逮捕された事件で、岡山県警は12日にも、別の金融商品への出資を募ったとして6人を同容疑で再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。県警は、募集の枠組みを考案した指南役が他にいるとみて捜査している。
6人は、収納代行会社「グローバル・プロジェクト・パートナーズ(GPP)」代表の男(38)(東京都港区)や、会社役員の男(37)(福岡市中央区)ら。
捜査関係者によると、6人は国の登録を受けていないのに、2019~20年頃、中国企業の未公開株について、高配当をうたうなどして出資を募った疑いが持たれている。
6人は地元の福岡市にある専門学校の先輩や後輩などの関係という。捜査関係者によると、会社役員の男が主犯格、会社代表の男がナンバー2とみられ、営業やアポイントメント電話、ホームページ作成など役割分担していたという。スマートフォンの解析などから資金集めの枠組みを考案した人物が別にいるとみられる。
県警は10月、6人が19年8月~20年5月、国の登録を受けずに松山市の女性ら5人に、元本を保証した上で高配当の収入が得られるとうたい、アラブ首長国連邦(UAE)の運用会社が手がけるファンドへの出資を勧誘した疑いで逮捕していた。
県警は、6人が23年までに44都道府県の約900人から約54億円を集め、一部を自身らの報酬などに充てたとみている。