互いを“合唱”で激励…集団避難終え帰郷する生徒を合唱で送り出し
能登半島地震により石川県白山市に避難していた輪島市の生徒たちは、集団避難を終えて22日に地元に帰ります。子どもたちが過ごした白山市の学校では、生徒たちを送り出すお別れ会が開かれ、お互いに歌でエールを送りました。 【写真を見る】互いを“合唱”で激励…集団避難終え帰郷する生徒を合唱で送り出し 約2か月間、同じ校舎で学習してきた輪島中学校の1年生67人が故郷に戻るのを前に、白山市の白嶺小中学校で開かれたお別れ会。白嶺中学校の辻遊心さんは「僕たちが想像もつかないような大変な苦労や悲しみがあったかと思います。これから輪島に戻られても大変な日々が続くと予想されますが、くじけることなく頑張ってほしいと思いこの会を企画しました」とあいさつしました。その後、全校生徒による「流れゆく雲を見つめて」の合唱でエールを送りました。 これに対し、輪島中の生徒からも「涙そうそう」の合唱でお礼を贈ります。歌で互いを激励した2つの学校の生徒たち。一緒に授業を受けることはなかったものの昼食や休み時間に挨拶を交わし交流する姿も見られたということです。 輪島中学校の生徒・新田結さん「みんな元気に歌っているから、温かい気持ちになった。いま当たり前の日常に感謝することを大切にしてほしいと伝えたい」 輪島中学校の生徒・川端斗喜さん「やっと家に帰れて親とも会えてこの生活が終わることのさみしさもある。みんなとまた元気に学校に行けたら」 輪島中学校の1年生は、22日に地元に戻り、4月からはもとの校舎の空き教室で授業を受けます。
北陸放送