KTM新型「990デューク」登場! 独自の285度クランクを持つエクストリーム系ネイキッド
ブレーキシステムは、フロントが300mmダブルディスク+4ピストンラジアルマウントキャリパーで、マスターシリンダーもラジアル式を採用。ディスクのマウント方式の改良により500gの軽量化が図られ、バネ下重量軽減によるハンドリング向上に貢献している。リアブレーキのディスク径は240mmとなっている。 ライディングポジションを決めるシート、フットペグ、ハンドルバーもすべて改良されており、ハンドルバーのポジション調整機構は継続採用されている。 外観全体もブラッシュアップされているが、もっとも目を引くのは、より前衛的なデザインになったLEDヘッドライトだ。馬蹄形のデイタイムランニングライト(DRL)がヘッドライトを取り囲むデザインコンセプトは変わっていないが、ヘッドライトユニットのクリアカバーがなくなり、さらにアグレッシブな印象をもたらす。DRLは環境光量によって自動調光され、夜間はポジションライトとして機能する。さらに、キーオフ後の数秒間はヘッドライトが点灯し続け、自動消灯する機能が追加された。
エレクトロニクス
──5インチTFTスクリーンをハンドルポスト上にマウント。 5インチフルカラー液晶ディスプレイは、画面にキズがつきにくい加工が施され、改良されたユーザーインターフェイスにより、必要な情報をより明確に把握できるようになったほか、スマートフォンなどのモバイルデバイスの充電に便利なUSB-Cソケットを備えた。オプションでは、スマートフォンなどとのコネクト機能も用意される。 ライディングモードはレイン/ストリート/スポーツの3種を備える。レインモードでは最高出力は105psに制限されるほか、ABSとトラクションコントロールの介入度も最大値となる。ストリートモードはスタンダードなモードで、ファンライドとセーフティライドのバランスに優れる。スポーツモードでは、わずかなホイールスピンや軽いウィリーが許容され、990デュークの走行性能の真価を味わえる。 ABSはブレーキ性能を存分に引き出すスポーティな設定のKTMスーパーモトABSを装備する。これはリアのみABSをカットオフすることが可能で、よりアグレッシブなスポーツライディングを楽しむためのABSだ。 KTMでは、多岐にわたる電子制御デバイスを、オーナーが好みに応じて選択できるシステムを採用している。『デモモード』は、その名称のとおり電子制御デバイスをデモンストレーションとして利用できるモードだ。これはKTM国内ラインナップで一部のモデルに導入しているシステムで、新車購入から走行距離1500kmまでは、そのモデルに設定されたオプションを含むすべての電子制御デバイスを利用できる。 ──ギョッとするようなデザインの顔の中央にLEDヘッドライトが収まり、周囲をデイタイムランニングライト(DRL)が囲う。