サンフランシスコ連銀総裁、「極めて妥当」-25年の利下げ2回示唆
(ブルームバーグ): 米サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は、連邦公開市場委員会(FOMC)参加者による予測の中央値で示唆された来年2回の利下げについて、「極めて妥当」だと発言。利下げペースを減速できるとの認識を示した。
総裁は20日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「来年は利下げ回数が想定よりずっと少なくなるというのが私の予想だが、経済を注視し、その政策でうまくいくか見極めたい」と述べた。
12月17-18両日に開催したFOMC会合後に公表された最新の経済予測では、来年は利下げペースを大きく減速させる可能性が高いことを示唆した。今週は3会合連続となる利下げを決定し、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジは4.25-4.5%となった。
デーリー総裁は「再調整の段階を終え、次の段階に入ったと私は感じている」とし、「次の段階では、今後入手する情報をしっかり見極めることが重要だ。FOMCは漸進主義というより典型的なパターンに戻ることが可能だ」と述べた。
また総裁は、自身の最新の経済予測について、トランプ次期大統領が提案する政策ではなく、最近のデータが根拠になっていると説明した。
関税についての質問には、経済は堅調だとしつつ、前回の関税協議の時とは状況が異なると指摘。当時はインフレ率が金融当局の目標水準を下回っていたと述べた。
デーリー総裁は「インフレ率は既に2%を超えており、これを2%へと低下させるためわれわれは懸命に取り組む必要がある。今の経済は、インフレ率を2%と仮定した場合の経済よりも若干脆弱(ぜいじゃく)だ」と語った。
原題:Fed’s Daly Says She’s ‘Very Comfortable’ With Two 2025 Rate Cuts(抜粋)
--取材協力:Jonathan Ferro、Lisa Abramowicz、Michael McKee.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Catarina Saraiva