正しいアドレス作りに超重要! 「前傾姿勢」を作るコツ、そのために有効なストレッチを、プロがイラストを交えて解説
飛距離と正確性を併せ持つキレイなスウィングを身に付けるためには「大きく5つの『体の使い方』が重要です」とプロゴルファー・大谷奈千代。そのうちの一つである「前傾姿勢」の作り方について、イラストを交えて詳しく解説してもらおう。
「芯でボールを打つために求められる5つの条件」その②前傾姿勢
ゴルフスウィングは前傾した姿勢で回転するのが特徴です。前傾姿勢が保てずに上体が起き上がったり、沈み込んだりしてしまうと、クラブの最下点が不安定になってしまうので注意が必要です。 そんな大切な前傾姿勢を正しいアドレスと比較した際、お尻が落ちていたり、猫背になって背中を丸るめているなんて方は体が言うことを聞かない姿勢になっているため、スウィングが始まった途端に手でボールを当てに行ってインパクトを調整してしまいます。 止まっているボールを打つゴルフスウィングは、安定している軸を中心に体を捻りそれを戻してパワーを伝えていきますが、体に要求されている可動域は他のスポーツよりも広いので骨や関節の仕組みを正しく利用する必要があります! 前傾姿勢の課題は動き出せる体の姿勢を作っておくことが大切です。
前傾姿勢を作る3つのステップ
①真っ直ぐの姿勢で立ったら、両手でクラブの端を持ち背骨にあてがいます。骨盤よりも上の上半身はまっすぐを保ちましょう。 ②両脚の付け根から骨盤ごと背骨を前傾させます。この時、膝を曲げてしまう方は注意が必要です。順番を間違えてしまうと、骨盤が後傾してしまうので体がいうことを聞かないNGアドレスになってしまいます。②では膝ではなく少しお尻を上に向けるイメージで正解です。 ③最後に軽く膝を曲げます。前傾姿勢は拇指丘と肩が一直線に重なるポジションを目安に前後のバランス感覚を覚えましょう! これで理想の前傾姿勢は完成です。
ゴールは前傾した骨盤に上体を乗せるイメージ!
骨盤の股関節の分離(お互いに独立させてコントロールすること)は、ゴルファーにとって重要な機能の一つですが、多くのアマチュアゴルファーは腰と股関節の機能が逆転している場合が多くあります。つまり、股関節は固くて動かない一方、腰部は安定せず、動いてしまうケースです。そんな体が上手に使えていない方の伸び代はとても大きいといえます! この機能獲得のためのエクササイズは多くありますが、ドックバード(dog bird)がその初歩としておすすめです!