【鹿児島県震度5強】志布志で墓石や灯籠が倒れる被害 盆入り前、帰省客らが掃除 霧島・国分地区は4日ぶりに水源の濁り解消 給水は継続
日向灘を震源とする8日の地震で、震度4を観測した鹿児島県の志布志市内では墓石や灯籠が倒れる被害があった。12日はお盆の入りを前に、早朝から掃除し、花を替えるなどして墓参りする市民や帰省者の姿が見られた。 同市志布志町帖にある市営の中道墓地では、地震の揺れで墓石が倒れたりずれたりした。同市出身の会社員、中村駒巳さん(47)は午前6時半に鹿児島市を出発し、家族4人で墓参り。「心配して来てみたら石灯籠が倒れていた。石屋さんに頼んで修復するか撤去するしかない。もしまた地震が来たら実家の建物は大丈夫だろうか」と話した。 志布志市志布志町志布志の迫恵子さん(72)は「お世話になった人のお墓がどうなっているか不安だった。何事もなくてよかった」と手を合わせた。 ◇ 霧島市は12日、宮崎県南部で震度6弱を記録した8日の地震後、水道水の濁りが続いていた同市国分地区について、水源の濁りは解消したと発表した。
市によると、12日午前現在、濁りの程度を示す「濁度」は1リットル当たり1.6ミリグラムで、水道水の基準の2.0ミリグラムを下回った。 水源の正常化で水道水の濁りもほぼ解消した。水道管内に堆積物がある場合は濁水が出る可能性があるため、市は13日も市内2カ所で給水所を開設する。 志布志国家石油備蓄基地では、貯蔵タンクの一部で浮き屋根に原油の流出が確認されて以降、油の回収作業が続いている。志布志事務所によると、流出した原油は少量で、引火の可能性や周囲への影響はない。敷地内の道路の一部で液状化も確認されており、土砂の清掃作業などを進める。
南日本新聞 | 鹿児島