「世界が無音になる」 Mー1王者も恐れる、漫才で「滑った」ときのあの感覚 ノンスタ石田×ギャロップ林の“同期対談”
石田:だから最近は、テレビで漫才するときはちゃんとしようと思う。 林:でも、力の入り具合でマイナスになることもあるやん。それを言い訳にもできへんしな。ようやるなあと思うよ。 石田:最近、「THE MANZAI」があったりして、スタンダードな漫才はやってきたし、若手にもうちょっと違うことを見せたい。「NON STYLEは現役でやってます」って思ってほしいから。 林:ちゃんと負荷かけて高得点を出す、みたいな感じやね。
石田:だから、今でもずっとネタは作り続けてる。林は今年、結構ネタ作った? 林:エバースを呼んでツーマンでイベントやったときに……ちゃうわ、ガクテンソクのゲストがあったから、それで令和ロマンが……。 石田:今、何の話をしてんねん! まじでおっさんすぎるやろ! ■1番から9番まで理想的な打線を作りたいけど… 林:今年は単独ライブはしてなくて、イベントで作ったネタが5本くらいってこと。今も生き残ってるネタが2本かな。それ以外に新しく作ろうってしてるネタが何本かある感じ。
俺らはテレビでグーンって売れるタイプじゃないから、ネタ番組でちゃんと再認識してもらいたい。だから、同じネタはとにかくやらないようにして、一番強いネタをどの番組でやるかを考えてる。 石田:でも、寄席はスタンダードなネタのほうが受けやすいやん。そういうスタンダードなネタをやりながらも、攻めたネタも作ってるん? 林:攻めているとはちょっと違うけど、しゃべくりじゃないネタは作ったりする。 野球でいうと、ほんまは1番バッターから9番バッターまで理想的な打線を作りたいけど、7人だと野球はできへんから「しゃべくりじゃないけど、これは8番に入れさせてもらいます」みたいな感じ。
「こんなネタもあるんやな」「コント漫才全否定派ではないんやな」と思ってもらえたらというので、そういうネタを作ってる。でも、全編コントにするつもりはない。 石田:それは林の中のこだわりやな。俺も含め、なんやかんやでみんなポリシーを持つようになるよな。
石田 明 :お笑いコンビ「NON STYLE」のボケ、ネタ作り担当/林 健 :コンビ・ギャロップ