「改めて難しさを痛感…」中山間地を支えてきた村のJA店舗が閉店へ 利用者減や仕入れ価格の上昇で 長野県小川村
山間地の暮らしを支えてきた店舗
長野県小川村高府の「ながの農協 生活店舗 西山中央店」が31日で閉店する。利用客の減少と物価高や燃料高が続き、店舗運営が圧迫されたことが理由。1980(昭和55年)年10月に開店し、中山間地の生活を支えてきたが、43年の歴史に幕を閉じる。 【写真】店舗が閉店する村の風景
西山中央店は旧西山農協時代にオープン。生鮮食品を扱っているが、近年は利用客減少と仕入れ価格の上昇、水道光熱費などの高騰が続いた。地域の高齢化が進む中で、施設改修や設備投資後の運営が見通せない―として閉店を決めた。
ながの農協は取材に対し、「地域に寄り添う店舗であることを糧に励んできたが、急激な変化に対応することが難しくなった。改めて中山間地における事業展開の難しさを痛感している」とした。
閉店後は村内での店舗運営はしない方針。宅配事業の利用や、Aコープしんまち店(長野市信州新町)の利用を呼びかけている。