校長のポストを“カネで”か…名古屋市教委に校長会などから毎年200万円超の金品「激励の意味合いだった」
名古屋市教育委員会の人事を担当する部署に、校長会などが毎年200万円以上を渡していたことが明らかになりました。校長のポストをカネで買っていたということなのでしょうか。 【動画で見る】校長のポストを“カネで”か…名古屋市教委に校長会などから毎年200万円超の金品「激励の意味合いだった」 河村たかし名古屋市長: 「子供さんのための学校じゃなくて、内部で上手に出世する一部の教員のための学校になっちゃうじゃないですか。そういう裏切りは絶対許さん」 11日、報道陣の前で語気を強めた河村市長。怒りの矛先は、市の教育委員会です。 教育委員会は「校長会」など複数の教員団体から、年間200万円以上の金品を受け取っていたことが明らかになりました。 名古屋市教育委員会の担当者(11日): 「校長等を推薦する名簿と合わせまして、金品が受け渡されていると」 市教委によりますと、現金や商品券を受け取っていたのは、教員の人事を担当する「教職員課」です。 区ごとに小中学校の校長でつくる「校長会」や、同期・同窓の教師の団体などから、次の校長に推薦する教員のリストとともに現金などを受け取ることが慣習となっていたといいます。 名古屋市教育委員会の担当者(11日): 「5千円~3万円と今のところ考えておりますが。採用だとか人事の区切りがあった時の打ち上げなんかに使った。早朝から夜間遅くまでやることに対しての激励的な、いわば陣中見舞い的な意味合いだと聞いております」 2023年度は86の団体が校長の推薦のリストを提出し、このうち少なくとも40以上の団体が、総額で200万円以上に上る現金や商品券を教員出身の教職員課長らに手渡ししていました。 学校の先生たちが、同僚に賄賂を贈って校長のポストを得ようとしていたのでしょうか。 小学5年生の子を持つ保護者: 「えっ…ていう思いより、『やっぱりな』みたいな。子供を預ける親としては、教育者はクリーンでいてほしい」 小学2年生の子を持つ保護者: 「信頼関係がなくなるかなと思います。調べて悪かったものは悪かったと、なくなる仕組みを作ってもらえればいいかなと思います」 河村たかし名古屋市長: 「一定のグループに入って上手にやらんと出世できん体制になっとると。そういうことの中で、いじめだとかそういう事故を隠す隠ぺい体質があると聞いておりました。どういう状況かわからんけど、収賄罪の可能性もあるわけですよ」 名古屋市は外部のメンバーも含む調査委員会を設置し、23年度中にも中間報告をするとしています。