なんでこうなった…定年後の楽しみは“3日に1回のサウナ”年金月18万円・貯金2,000万円の66歳元サラリーマンが「老後貧乏」に陥ったまさかの理由【CFPの助言】
20分でやめるぞ… “禁断の楽園”に足を踏み入れたAさん
次の送迎バスまで、約25分。Aさんは、「子どもたちも独立したし、俺は意志の強い人間だ。さくっとやって、20分で戻ってこよう」と、30年ぶりのパチンコ店に吸い込まれていきました。 数時間後。店から出てきたAさんは、思わず天を仰いでしまいました。久しぶりにパチンコをしたAさんの感想は、「あのころとは使うお金がひとケタ違う」です。たった数時間でサウナ代1ヵ月分の約4万円を失ってしまいました。 翌日以降のAさんは、パチンコで損したお金を取り戻そうと、サウナどころではありません。妻には何食わぬ顔で「今日も健康ランドへ行ってくるから」と言って家を出ては開店前からパチンコ店に並ぶ日々。 しばらくは妻にバレないよう午後からはサウナに行くなど、偽装工作にも余念がなかったAさん。しかし、負けが込んでくるとサウナへ行くことも忘れ、妻から不審がられることも増えてきました。 また、パチンコでの負け額が増えていくにつれ、さらに大きなリスクを追って一発逆転を狙うようになったAさんは、パチンコだけではなく、競馬にも手を出してしまいました。最初こそビギナーズラックで大穴を当てたAさんでしたが、その後は負けるばかりです。 こうした生活を続けた結果、Aさんの預金残高は、退職後1年も経たないうちに1,000万円を切っていました。 次第にAさんの形相も変わり、嫌な予感がした妻はAさんに尋ねました。「ねえあなた、まさか……」 Aさんはもう隠しきれないと、ギャンブルを再開してやめられなくなっていることを白状。本人の意思だけではどうにもできないと思った妻は、病院へ連れていき、Aさんは「ギャンブル依存症の1歩手前」と診断されました。 今後の治療は専門医に委ねるにしても、崩壊してしまった家計はこれからどうすればいいのか……妻はAさんと、知り合いのCFPに家計改善と今後の資金繰りについて相談することにしました。
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