酸ヶ湯キャンプ場が「無期限の営業中止へ」 クマに襲われ女性死亡の事案受け 青森県
25日朝、青森市の八甲田山系で80代の女性がクマに襲われ死亡しました。こうした相次ぐクマの被害を受けて、周辺施設は対応に追われています。女性が襲われた現場周辺にあるキャンプ場は、26日から無期限で営業を中止することを決めました。 【写真を見る】無期限の営業中止を決定した「酸ヶ湯キャンプ場」 女性が襲われた現場から約2kmの距離に位置する「酸ヶ湯キャンプ場」。 登山客などに人気の宿泊施設ですが、26日から無期限で営業を中止することを決めました。 原因は、先週から相次ぐクマの被害です。 6月21日には、タケノコ採りをしていた女性が大けが。翌22日には「おにぎり」を盗まれる被害も。そして、今回の女性の死亡被害が起きました。 こうした事態を受け、キャンプ場は閉鎖を決定。すでに予約している客には、電話でキャンセルを伝えるなど、朝から職員が対応に追われていました。 電話で対応をする職員 「酸ヶ湯キャンプ場です。今日予約して頂いたんですけども、連日のクマの被害によってキャンプ場を閉鎖することになりましたので…。その旨の連絡でした」 クマの出没で、キャンプ場が営業を中止するのは初めてのことだといいます。 女性が襲われた25日もキャンプ場には3組の宿泊客がいましたが、いずれも事務所のなかなどに避難を余儀なくされました。 キャンプ場の管理人 「ベテランのガイドに聞いても、連続して襲われて死亡事故にまで発展するのは初めて。酸ヶ湯キャンプ場の閉鎖も初めてということでした。常連のキャンパー・楽しみにしている方達もいますので、その方達が安全に利用できるように一日でも早くなればいいなと思っています」 キャンプ場は、女性を襲ったクマが捕獲・駆除されるなどして安全が確保されるまで営業の再開が見込めない状況となっています。
青森テレビ