オープニングセレモニーに出席した（左から）北山雅康、倍賞千恵子、山田洋次監督、前田吟（カメラ・佐々木　清勝）

　映画「男はつらいよ」の山田洋次監督（９３）、倍賞千恵子（８３）、前田吟（８０）が東京・柴又で行われた「寅さんサミット２０２４」のオープニングセレモニーに登壇した。 　１０回目のサミット開催。今年は「寅さん」公開から５５周年の節目でもあり、例年より大規模なものとなった。山田監督は「今日の天気が心配で、昨夜は手を合わせて拝んでいました。明日はきっと晴れてくれると思う。『寅さんサミット』がいつまでも、いつまで続くことを願っています」とあいさつした。 　セレモニー後の座談会では、博（前田）がさくら（倍賞）に熱い思いを激白する告白の名場面の話に。倍賞が「あのシーンは私も好きです。（前田が）キラキラしてて。あんな風に告白されたら『ハイ！』となりますよね」といえば、前田は「まだ博になり切れていなかった。まだ自分の中の二枚目気分が残っていて」と懐かしげ。山田監督は「いまはマッチングアプリの時代だから。こんな告白なんかしないだろうね」と話していた。３日には浅丘ルリ子と山田監督のトークショーも予定されている。