吉高由里子、大河『光る君へ』主演に意欲「甘えるところは甘えて、“巻き込んで”いきたい」
■座長も「甘えるところは甘えたい」
1月7日から放送がスタートする大河ドラマ『光る君へ』で、主人公・まひろ(紫式部)を演じる吉高由里子が、クランクインしてから半年ほどが経過して感じたことや作品への思いなどを語った。 【写真】吉高由里子、美しい紫式部扮装ショット 2023年5月28日に、平安神宮(京都市)にてクランクインした本作。平安中期に『源氏物語』を生み出した紫式部の人生を、大石静のオリジナル脚本で描く。大河ドラマとしては、1976年に放送された『風と雲と虹と』に次いで2番目に古い時代を描き、女性が主人公となるのは、2017年放送の『おんな城主 直虎』以来7年ぶりとなる。 吉高は約半年が経過した現在の心境を「あっという間。民放の連続ドラマなら2本分ですが、大河だと全体の3分の1程度なんですよね」と笑うと、「これセットなの?というぐらい池ができたり建物が変わったり…。プロフェッショナルな方々の仕事を目の当たりにすると、毎日いろいろな妄想をしてしまい楽しくなります。やっぱり大河ドラマって長くてスケールが大きいな…と改めて実感しています」と感想を述べていた。 大河ドラマは2008年放送の『篤姫』への出演があるが、今回は主演として現場を引っ張る立場になった。「主演としてしっかりできているのか分かりません」と苦笑いを浮かべると、「こんな大人数のキャストが出ている作品に今後出会えるかどうか分からないので、なるべく関わる方々を巻き込んで楽しんでいきたい」と述べ「座長としてというより、甘えるところは甘えて。やっぱり“巻き込んで”いきたいですね」と語っていた。 ここまでの感触について「とても大がかりかつ繊細。『こんなに長くやるんだ』というぐらい、ひとつひとつのシーンを丁寧に仕上げている。『そこまでは映らないんじゃない?』と思うところまでこだわっていて、さすが大河ドラマだな…と。本当に出来上がりが楽しみです」と期待に胸を膨らませていた。
■大石脚本はパワフルで1行1行のインパクトが強い
脚本家の大石静、藤原道長役となる柄本佑とは2020年に放送された連続ドラマ『知らなくていいコト』(日本テレビ)でもタッグを組んだ。 吉高は「大石さんの脚本は、非常にパワフル。1行1行のインパクトが強い。会話劇でも、次の1行を読んだら、前とまったく逆の気持ちになるなど、感情の起伏が情熱的。私が演じるまひろという役も、大人のようで子どもみたい。その他のキャラクターもすごく人間味溢れていて、ラブストーリーの側面だけではなく、とても面白い人間ドラマになっています」と絶賛。 一方、柄本については「大石さんの本で一緒にやった経験があるので、戦友的な感覚がある」と述べると「最初から関係性が出来上がっていたので、結構ハードなシーンがあっても、お互い『頑張ろうね!』と励まし合いながらやっています。シリアスなラブシーンの前も、フラットに会話をしてくださる方なので、緊張しないでできています」と感謝を述べていた。 吉高は自身が演じる紫式部について「世界中に知られている人物なのに、当時の女性の記録はほとんど残っておらず、摩訶不思議な存在」と位置付けると、「男性の記録から推測して、清少納言と対比される性格だと言われていますが、じっくりと人を見ている人なのかな」と演じるうえでのポイントを述べる。 一方、柄本演じる道長については「のんびりとした男性かと思っていましたが、賢いなという印象。客観的に物事を見て、視野も広い。これからどうやって政治権力の階段を駆け上がっていくのかが楽しみです」と期待を口にしていた。 煌びやかな衣装も本作の注目の一つだが吉高は「着物は着るたびに肌の形にあってくる。自分に馴染んでいくので、着物を育てていく日々が楽しみです」と語りつつも、「大変なのは重いこと。ずっと後ろから髪の毛を引っ張られているような。肩と首が凝ります。ロケのとき、この格好でコンビニへ行くと、店員さんがびっくりするんですよ」と吉高節を披露していた。