「車にも島の心を」 奄美ナンバー交付10周年 奄美大島で記念イベント
九州初、全国離島初のご当地ナンバー「奄美ナンバー」交付10周年記念イベント(同実行委員会主催)が23日、鹿児島県奄美市名瀬の奄美自動車検査登録事務所の敷地内であった。記念式典が開かれたほか、会場にはパトカーや消防車、ダンプカー、バスなど「はたらく車」の展示や体験のスペースが設けられ、多くの家族連れでにぎわった。 奄美ナンバーは奄美群島の地域振興や観光PRを目的に2014年11月17日に交付を開始。「車にも島の心を」をキャッチフレーズに23年度末までに群島内で19万2714枚が交付され、普及率は約7割。 記念式典では、主催者を代表して奄美自動車連合会の南有隆会長が「群島内を走る車は全部奄美ナンバーにするぞという意気込みで頑張りたい」とあいさつ。来賓の安田壮平奄美市長(奄美群島広域事務組合管理者)と野元雅幸九州運輸局鹿児島運輸支局長も、奄美ナンバーのさらなる普及と地域振興を期待した。 「はたらく車」の展示スペースにはパトカー、消防車、ダンプカー、タクシー、自衛隊車両、バスが並び、家族連れが笑顔で記念撮影や乗り方教室を楽しむ様子が見られた。ナンバープレートキーホルダーが当たる「抽選会」や図柄入りナンバープレートの「取り付け実演」、島唄や音楽の演奏などもあり、会場は盛り上がった。 奄美市名瀬の男児(4)は「パトカーや消防車など、いろいろな車のプレートを見ることができた」と笑顔。母親(40)は「世界自然遺産登録などで奄美も有名になってきたので、ご当地ナンバーの車が走ることはいいことだと思う」と話した。 奄美ナンバーへの切り替えは車の購入時などのほか、同会場敷地内にある奄美自動車連合会の窓口や全国共通の専用ウェブサイトを通して申し込むことができる。
奄美の南海日日新聞