伊豆最南端の石廊埼灯台が一般公開 観光客ら海の眺望満喫
伊豆半島南端の観光名所、南伊豆町の石廊埼灯台が24日、一般公開された。観光客や町民が足を運び、灯台内部や周辺を散策した。 同灯台は1871年、国内初の洋式木造灯台として完成した。一般公開は11月1日の「灯台記念日」にちなんだ年1回の恒例行事で、下田海上保安部の主催。内部はらせん状の階段が広がり、来場者は高さ約10メートルの灯台から眼下に広がる海洋をはじめとした風光明媚(めいび)な眺望を満喫した。 現在の灯台は2代目で、初代は「日本の灯台の父」と称されるスコットランド出身のリチャード・ヘンリー・ブラントンの建設。1932年の台風で倒壊したため翌年、鉄筋コンクリート造りに改築された。江戸時代前期には同じ場所に櫓(やぐら)が建てられ、かがり火をたいたとの逸話もある。 海保の今城英夫次長は「地域の名所の歴史や構造を深く知ってもらうきっかけにしたい」と説明した。
静岡新聞社