NECとさくらインターネット、生成AIプラットフォームサービスの実現に向け協業
日本電気株式会社(以下、NEC)は25日、生成AIにおける信頼性と安全性に対する国内需要の高まりに対応するため、さくらインターネット株式会社が提供予定の生成AI向けプラットフォームサービスの実現に向けて、協業を開始すると発表した。 さくらインターネットが開発するプラットフォームは、AIアプリケーションとLLMをはじめとする基盤モデル、生成AI向けクラウドサービス「高火力」を繋ぐためのAPIとRAG向けのベクトルデータベースを提供する。これらを活用することで、「高火力」を活用したAIアプリケーションの開発が従来より容易になる。 プラットフォームで選択可能な基盤モデルとして、NECでは同社が開発した生成AI「cotomi(コトミ)」を提供する。さくらインターネットの生成AI向けプラットフォームサービスへLLMを提供するのは、NECが初めてとなる。 NECは、顧客を未来へ導く価値創造モデル「BluStellar」の下、2023年7月から生成AIサービスを展開しおり、その中で中核となるcotomiは、高い日本語能力と業務システム連携にも適した高速性を両立することで、業種や業務に合わせた高度な応答を実現するとしている。 さくらインターネットでは、cotomiを始めに、今後も国内外問わずさまざまな企業と連携し、プラットフォームにおける基盤モデルの選択肢を増やす予定。取り組みにより、AIアプリケーションの開発事業者は選択する基盤モデルによって、アプリケーション内でのデータの通信や保管を日本国内で完結させることができるようになる。 さくらインターネットは、今後も高まるAI需要に応えられるよう、生成AIの継続的な発展へ寄与していくとしている。
クラウド Watch,三柳 英樹