【愛知杯回顧】父と母の特性が見事にマッチ ミッキーゴージャスが秘める可能性とは
コスタボニータの狙いどころ
2着は8番人気のタガノパッション。こちらはイン優位の馬場を味方につけた面はある。ただ、小倉芝2000mで1:57.5など、もともと速い時計に対応できる素地はあった。一方で堅実ながら2、3着が多く勝ち切れない面もあるタイプで、今回もそんな面が出た。最後はきっちり脚を使うものの、コーナーで加速する機動性に欠けるのが原因だろう。昨年の初音S2着など、直線の長いコースがよさそうだ。 3着は2番人気のコスタボニータ。息の入らない流れのなか、好位から一旦抜け出しかかるも、最後はタガノパッションに差されてしまった。流れを考えれば健闘したといえるが、やはり2000mは長いようだ。1800mでは重賞3着があるが札幌での記録。本質的には1800mでも少し長く、ベストは1600mではないか。昨年3着だった阪神牝馬Sで面白い。 ライタープロフィール 勝木 淳 競馬ライター。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュース個人オーサーを務める。新刊『キタサンブラック伝説 王道を駆け抜けたみんなの愛馬』(星海社新書)に寄稿。
勝木淳