鹿児島実業FW中尾迅寿「全員が高い強度で、良い守備から良い攻撃を」
第7回高校サッカードットコム杯in宮崎supported by アミノバイタルが3月25日に開幕。Cグループの鹿児島実(鹿児島)は長崎日大(長崎)に0-1で敗れ、惜しくも初戦を落とした。 【フォトギャラリー】 長崎日大 vs 鹿児島実 前半は長崎日大に主導権を取られ、苦戦を強いられた鹿児島実業。しかし一方的に押される前半からは打って変わり、後半はむしろ鹿児島実業ペース。その中心選手となったのがFW8中尾迅寿(新3年)だ。 「後半、相手が3枚で回してくるのに対して、FW2枚で誘導してボールを奪えるシーンが増えて、チャンスが増えた」 中尾を中心とした前線からの守備が機能し、高い位置でボールを奪い、相手が戻り切らないうちに人数を掛けて攻め切る。37分にはそのショートカウンターから中尾が抜け出しGKと1対1に。 相手GKのファインセーブもあり、このシーンで同点弾は生まれなかったが、これ以降も鹿児島実業は良い守備から良い攻撃を度々繰り出し、前半とは見違えるサッカーを披露した。 それでも「抜け出せたのは良かったんですけど、ボールの置き所が上手くいかなくて、無理やりなシュートになってしまった。もっと自分の技術を上げて、一回のチャンスで仕留めきれるようにならないといけない」。 最後まで同点に追いつくことが出来なかったため、多くの課題を口にしたが、冷静でいて時には力強い中尾のプレーは間違いなく相手の脅威になっていた。 「全員が高い強度で、良い守備から良い攻撃を出来れば流れも良くなる。まずは失点をしない事を意識したい」 黒星スタートとなった鹿児島実業だが、ここから巻き返しを狙う。 (文・写真=会田健司)