米天然ガスEQT、55億ドルでマウンテンバレー・パイプライン取得へ
(ブルームバーグ): 米天然ガス生産最大手のEQTはかつての子会社エクイトランス・ミッドストリームを約55億ドル(約8100億円)相当の株式で買い戻すことで同社と合意した。石油・天然ガスパイプライン業界で相次ぐ統合の最新例となった。
エクイトランスが所有するマウンテンバレー・パイプラインは、訴訟問題や地元の反対などで工期が何年も遅れている。今年4-6月(第2四半期)に見込まれる完工後は、米国最大のシェール層が広がるアパラチア盆地のマーセラス・シェール層から、南東部に天然ガスを運ぶ予定。
買収合意は今年10-12月(第4四半期)に完了予定で、年間2億5000万ドルのコスト節減を見込んでいると、EQTは11日に文書で発表した。
エクイトランスは2018年、アクティビスト(物言う投資家)のジャナ・パートナーズによる圧力でEQTから分離独立した。
11日のニューヨーク株式市場でエクイトランスは急伸。現地時間午前8時6分現在で前営業日比7.5%上昇している。一方のEQTは4.3%下落した。
原題:EQT to Buy Mountain Valley Pipeline Owner for $5.5 Billion (2)(抜粋)
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Elizabeth Elkin