寝たまま洗髪ができる 介護・医療現場で活用進む「ルームシャンプー」
服を着たままでも、濡れずに髪を洗える「ルームシャンプー」が開発され、在宅介護や医療現場で活用が進んでいるという。 本体に水を入れ、シャンプーで洗った頭にブラシを当てる。すると、ブラシから水が出て頭の泡や汚れを洗い流しながら瞬時に吸引。すすぎから乾燥までを5分程度で行うことができる。吸引の動力となっているのは、家庭用の掃除機。ブラシを傾けても水がこぼれないのが特徴だ。 製品を開発したのは、介護・健康器具の販売などを手がける福岡市の「ガードナー株式会社」。「介護が必要な人たちのシャンプーの悩みを解決したい」との思いからルームシャンプーが誕生した。寝たきりの人や車いすに乗ったままでも手軽に髪を洗えるということで、介護負担の軽減につながると期待されている。価格は4万6200円(税別)。 今年6月から約5000台を販売している代理店・日建リース工業株式会社のFC事業部 武田康弘部長は「寝たままでも誰でも気軽にたった5分でシャンプーできるような思いを込めて開発しました。なかなかシャンプーできなかったのが、毎日でも手軽にできるようになったと非常に皆様に喜んでもらっています」と話していた。