会社の後輩が20代なのに「貯金1000万円」を達成したそうです。実家暮らしだそうですが、自分と比べて落ち込んでしまいました。32歳で「100万円」は少なすぎるでしょうか…?
なかなか貯金ができずに、気づけば毎月の給料の多くを浪費してしまうという人もいるのではないでしょうか? そのような人にとって、若いうちに1000万円を貯めることは難しいかもしれません。一方で着実に貯金し、20代や30代といった若い年齢で貯金1000万円を達成する人もいますが、実際にどれくらいいるのかは気になるところです。 そこで本記事では、20代と30代で貯蓄が1000万円ある人の割合や、20代と30代の貯蓄額の平均値、中央値などについて解説します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
20代、30代の平均貯蓄額
20代の平均貯蓄額は、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、121万円です。これは金融資産を保有していない世帯も含んだ場合の平均値となっています。 貯蓄額が1000万円以上1500万円未満の割合は1.6%です。そのため、20代で貯蓄を1000万円貯めることができる人は珍しいことがわかります。 また、30代の平均貯蓄額は594万円です。20代の貯蓄金額と比べて5倍近くも多くなっています。そして、1000万円以上1500万円未満の割合は7.4%で、20代と比べると多くなっているものの、まだまだ少ないようです。また、1000万円以上の貯蓄ができている人の割合が増加しています。
20代、30代の貯蓄額の中央値
平均値ではなく割合の多い値が明確になる「中央値」でみてみると、20代の貯蓄額は9万円です。平均貯蓄額の結果と比較すると、13倍以上も差があることがわかります。 また、30代の中央値は100万円です。このことから事例のように30代で貯蓄が100万円の場合は、平均貯蓄額では少ないといえます。しかし、中央値は100万円なので、現在の貯蓄額であれば問題ないでしょう。
お金の貯め方
お金の貯め方も様々ありますが、有効な手段としては「先取り貯金」「固定費の見直し」などが挙げられます。先取り貯金は、あらかじめ収入から金額を差し引き、余った金額で生活していく方法です。先に貯蓄をしているので、残ったお金すべてを生活費などに使用できます。 また、固定費の見直しも資産形成のためには重要です。電気代やガス代、通信費といった固定費を減らすことができれば、余ったお金を貯蓄にまわせます。収入を増やすことは簡単にできませんが、固定費を見直して毎月や毎年の負担を減らすことは可能です。 手軽に資産の形成を進めたい人は、まずは収入を増やすことよりも固定費を確認し、見直すことがおすすめです。