松本人志が不在のM-1グランプリ 大御所芸人が去り平均年齢“5歳若返り”の審査員が及ぼす影響
漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2024』(テレビ朝日系)決勝の審査員が12月15日に発表された。 【衝撃画像】茶髪美女が馬乗りになって…本誌が独自入手した「松本人志の乱痴気飲み会」現場写真 新たに『オードリー』若林正恭、『かまいたち』山内健司、『アンタッチャブル』柴田英嗣が選ばれ、昨年からは『ダウンタウン』松本人志、山田邦子、『サンドウィッチマン』富澤たけしが外れた。 今年の審査員は前出の3人に加え、『笑い飯』哲夫、『NON STYLE』石田明、『中川家』礼二、『博多華丸・大吉』博多大吉、『ナイツ』塙宣之、『海原やすよ ともこ』海原ともこの9人。昨年の審査員の平均年齢は53歳だったが、今年は48.2歳で約5歳若返りした。 ◆審査員9人中6人が吉本芸人 M-1ファイナリストは昨年覇者の令和ロマン、次点のヤーレンズをはじめ、ママタルト、バッテリィズ、ジョックロック、エバース、ダイタク、トム・ブラウン、真空ジェシカ、そして敗者復活の10組。審査員に“大御所”は不在だが、今をときめく人気芸人がそろったことで、昨年とはひと味違うドラマが期待できそうだ。 一方で引っかかるのは、審査員における吉本芸人の比率だ。 今年は9人のうち、山内、哲夫、石田、礼二、大吉、海原ともこの6人が吉本興業所属の芸人だ。割合にして66%あまり。 ここ5年でみると、’19年~’21年までは松本人志、オール巨人、上沼恵美子、立川志らく、富澤たけし、塙宣之、礼二の7人で、うち吉本芸人は3人、割合は42%だった。 上沼恵美子とオール巨人が勇退した’22年は山田邦子と博多大吉が加わり、審査員は3人が吉本、4人が非吉本。昨年は志らくに代わって海原が入り、審査員7人のうち吉本所属は4人で、割合は約57%だった。 今年は昨年の57%を上回る66%が吉本所属の審査員となる。果たしてこの配分が正しかったかどうかは検討の余地がありそうだ。 「松本さんの不在は仕方がないとして、サンドウィッチマンの富澤さんがいなくなったことは想定外でした。キャリア、実績からして“クビ”になるような人ではありません。一説には富澤さんのほうから辞退の申し出があったと聞いています」(テレビ局関係者) 今年の賞レースでは吉本芸人の無冠が続いている。 ピン芸人No.1を決める『R-1グランプリ』は街裏ぴんくが優勝。街裏はトゥインクル・コーポレーションの所属だ。 『キングオブコント』はASH&Dコーポレーション所属のラブレターズが制した。そして今月10日に放送された女芸人の頂上決戦『THE W』は、フリーのにぼしいわしが優勝した。 ◆令和ロマンの史上初2連覇が有力視も 「吉本はお笑い界の巨人。それがここまで無冠なのは異常事態といっていい。残るはM-1のみ。今年はファイナリスト9組中5組が吉本芸人。そして審査員の6割以上が吉本芸人というのは追い風のようにも見えますが、’22年はタイタン所属のウエストランド、’21年はソニー・ミュージックアーティスツ所属の錦鯉が優勝しています。一概に“吉本有利”というわけではなさそうです」(前出・テレビ局関係者) 今年は令和ロマンが史上初の2連覇を達成するか注目されている。お笑い関係者によると 「たしかに令和ロマンは有力ですが、絶対的な存在ではありません。人力舎所属の真空ジェシカ、M-1ラストイヤーのトム・ブラウン(ケイダッシュステージ)は予選会で爆発力を発揮していました。フタを開けてみるまでどうなるか分からない。吉本芸人さんの審査員が増えたことよりも、“若返った”ことのほうがジャッジに影響があるかもしれません。彼らはより劇場などの盛り上がりを肌感で分かっているでしょうし、出演者たちと感性が近い。吉本が無冠で終わってしまう可能性も十分考えられますよ」 という。 M-1グランプリは12月22日に行われる。新たな布陣で臨む審査員の採点にも注目が集まりそうだ――。
FRIDAYデジタル