宮内庁インスタフォロワー100万人に 国内外で注目、「映え」工夫
宮内庁が4月1日から投稿を始めたインスタグラム公式アカウントのフォロワーが21日、100万人に達した。SNS時代の情報発信に大きく遅れていた分、アカウント開設が国内外で報じられ、注目度は高い。それに応えるべく、宮内庁は「映える」工夫を試みている。 【写真】宮内庁行事の告知も分かりやすい インスタ画面 イギリス王室が10年以上前からインスタを使うなど、海外王室では既にSNSを使った情報発信が当たり前になっていた。宮内庁は海外王室から依頼があれば相互フォローに応じる方針で、現段階でオランダ王室と相互フォローしている。 宮内庁のインスタは、天皇、皇后両陛下の活動を紹介する写真や動画を中心に投稿している。見る人の関心を呼ぼうと、新任の外国大使らを東京駅から皇居に送り届ける馬車列の時間を告知したり、皇居・宮殿の内部を「映える」動画にまとめたりと、工夫をこらす。 馬車列は、新任大使が自国から携えてきた信任状を天皇陛下に渡す「信任状奉呈式」の一環。投稿動画には、馬車列を準備する宮内庁職員の様子も盛り込まれており、華やかな馬車列の「舞台裏」を見ることができる。 インスタ開設は海外でも話題で、英BBCが3日に報道した。「かなりフォーマルな雰囲気」「お辞儀の場面が多い」「(国民との)距離を保ったままで満足している」と指摘しつつ、「皇室は21世紀への非常に明確な一歩を踏み出した」と評している。【山田奈緒】