桜島火山爆発総合防災訓練 “能登半島地震”教訓に…船を活用 国道が寸断され島外へ避難も
鹿児島読売テレビ
桜島の大爆発に備えた訓練が行われました。今年は大きな被害を出した能登半島地震の教訓も生かされました。 訓練には、警察や消防、住民など70の団体から約1700人が参加しました。桜島の火山性地震が増える中、マグニチュード5の地震が発生し噴火警戒レベルが4から5に引き上げられ、桜島全体に避難指示が出されたという想定です。コロナ後、外国人の観光客が増えていることから観光施設から誘導する手順が確認されました。 (記者) 「孤立地域の住民を船で桜島の外へ避難させています」 能登半島地震では幹線道路が寸断され復旧作業が難航しました。そのため今年は土砂崩れで国道が通行止めになったとの想定が盛り込まれ、船で住民を避難させる訓練も行われました。 (古里町の住民) 「他の地域の人とか高齢者まで考えられていなかった。共助の部分が何ができるか考えるきっかけができた」 (鹿児島市危機管理課・脇田浩任課長) 「いつ大噴火が起きても対応できるようにこの後も訓練を繰り返して関係機関との連携を強化して対応してまいりたい」 桜島の地下には大正噴火と同じ規模のマグマが溜まりつつあると言われています。参加者は、備えの大切さを学んでいました。