ザトウクジラの赤ちゃんの死骸、やんばるの海岸に 体長約5メートル 今年生まれたばかりのメスか 沖縄・国頭村
【国頭】国頭村伊地の海岸で7日午前、ザトウクジラ一頭の死骸が打ち上げられているのが見つかった。海岸を管理する県北部土木事務所は今後、砂浜へ埋めるなど処分方法を関係機関と調整しながら速やかに検討するとしている。 【動画】寄り添う親子 ホエールウオッチング最盛期
クジラの体長は約5メートルほど。沖縄美ら島財団の小林希実主任研究員によると、体長などから、打ち上がったのは今年生まれたばかりのメスのザトウクジラとみられる。小林さんは「多くの子どもが生まれているので、最近は年に1~2件はクジラが打ち上がることが確認されている。(今回打ち上がった個体は)大きな傷がないことから、病気や、体が弱ったために沖合で死んで、岸に打ち上がったのではないか」と話した。 現場には漂着を知った周辺住民らが集まり、クジラの死体を見つめた。20年以上、自然ガイドを続ける女性は「ウミガメは毎年漂着するがクジラはなかなかない。ちょうどこの時期には村の沖合でもクジラを見られるが、原因は何かが気になる」と首をかしげた。 国頭村には午前8時前、付近の住人から連絡があった。村内でのクジラの漂着事例について、国頭村の担当者は「記録に残っていないが約20年前に安田であったという話はあり、その時は埋めたようだ」と話した。(武井悠、池田哲平)
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