NPB入りが期待されるマイナーのスラッガーたち
【パターン1】 ■クリス・ディッカーソン(Chris Dickerson)、中堅手 2003年ドラフト16巡目でレッズに入団、俊足とパンチ力をいかして2008年にメジャー昇格するも2年目をピークに以降はしりすぼみ、外野手のバックアップとして年40試合程度の出場が続いている。今季3Aの試合では好調で、打率は3割、出塁率は4割を超えた。センターを守れる守備力と20盗塁を期待できる足があるので外野手や1番打者を必要とするチームにフィットするのではないだろうか。 お勧めしたいチーム>センター不在のヤクルト、外野手の層に不安のある楽天 ■アンディ・マルテ(Andy Marte)、三塁手 2000年にアマチュアフリーエージェントでブレーブスに入団。21歳のシーズンに早くも3A昇格、ベースボールアメリカのトッププロスペクトランキングで9位となるなど将来を渇望されたが、三塁手としてはパワー不足なことと低打率によりレギュラーは獲得できなかった。今シーズンは3Aの126試合で19本塁打、打率は.329。3Aでの成績は年々向上しており、パワーも日本でやるなら十分だ。 お勧めしたいチーム>サードが埋まらない西武 【パターン2】 ■ブランドン・レアード(Brandon Laird)、一塁手、三塁手 2007年に27巡目でヤンキースに入団。3Aでは毎年20本弱の本塁打と、80前後の打点を挙げている。今シーズンはインターナショナルリーグの打点王を獲得した。2009年にNBAの試合を観戦中に乱闘騒ぎを起こすなど性格面の不安はあるが、勝負強いバッティングに期待できそうだ。2012-13と2年連続でインターナショナルリーグ打点王だったメヒアに続く活躍に期待したい。 お勧めしたいチーム>ファーストが固定できない巨人、4番が決まらないロッテ ■マイケル・テイラー(Michael Taylor)、左翼手、右翼手 2007年5巡目でフィリーズに入団、フィリーズの最優秀マイナーリーガーとなり、ハラデーとのトレードでブルージェイズに移籍するなど一貫して高い評価を受けていたが、メジャーでは打撃面で結果を出せなかった。高い身体能力には定評があり、3Aでも安定した成績を残しているので環境を変えることで大化けの期待は持てるのではないだろうか。 お勧めしたいチーム>外野層が薄い楽天