祖父母と別れを惜しむ子どもたち（16日午前7時すぎ、山口宇部空港で）

　16～17日にかけて、強い台風7号が暴風域を伴い非常に強い勢力で東日本に近づくため、16日に山口宇部空港を発着する定期便は、全日空（ANA）、日本航空（JAL）ともに始発を除き全便が欠航となった。17日もJAL291便（東京羽田午前8時発）など早朝の東京発2便の欠航が決まっている。16日はJRの新幹線も東京－名古屋駅間が終日運休となり、週末にかけてのUターンラッシュに大きな影響が出ている。 　 　16日に同空港を出発したのは、午前7時40分発のANA692便とJAL290便だけで、ともに満席で運航。開場する午前6時半ごろには、古里でお盆休みを過ごした家族連れと見送る人たちで混雑した。2階出発ロビーでは、孫たちに「気を付けて」「また来てね」と声を掛け、手を振って送り出す祖父母らの姿も目立った。 　 　東京から帰省した息子の妻と孫2人を見送った山口市小郡光が丘の福田仁史さん（75）は「息子はどうしてもきょう中に東京に戻る必要があったので、飛行機の欠航も考えて、昨晩、新幹線で先に戻った。最後はドタバタしたけれど、お盆は孫たちと楽しく過ごせた」と話した。 　 　山陽新幹線は終日、東海道新幹線への直通運転が中止となったため「のぞみ」「ひかり」は、新大阪発着に変更され、一部列車が運休。「こだま」と九州新幹線直通の「みずほ」「さくら」は、始発から通常通り運転している。JR西日本によると、17日も東海道新幹線の状況により、始発から大幅な遅れや一部列車の運転見合わせが発生する可能性があるという。