（写真：映画.com）

　総合映画情報サイト「映画.com」では、新たな映画作品の存在を伝えるために「（作品情報を）データベースに登録する」という作業も、毎日欠かさず行っている。勿論、その作業には“担当者”がいるわけだが、ある日、映画.com全体にこんなメッセージが共有された。 　「作品の登録をしていて、久々に“凄まじい邦題”に巡り合いました……しかも2本」 　メッセージを開封すると、そこに記されていたのは、所謂“トンデモナイ邦題”の作品。 　映画.com内部で話題を留めておくにはもったいない“邦題”なので、読者の皆様にも、作品の概要とともに共有させていただきます。 ●「2年前、行方不明になった学生たちが撮影した卒業制作の映画を観てみたら、森で秘密の儀式に巻き込まれていた話」（原題：THE GLENARMA TAPES） 　【キャッチコピー】 　北アイルランド、グレナームの森には何かが棲みつく?!　 2年前、学生・教職員 計6名が突如失踪――警察の捜査で発見された映像に写っていたものとは…。 　【作品概要】 　2020年春、ミッドアルスター芸術大学の学生5人と教職員2人がアイルランド北海岸の森で行方不明となった。彼らが失踪した日に何が起こったのか?!　瀕死の重傷を追いながら、唯一生還した女性エレノアがこの血塗られた謎を解き明かす。卒業制作のため動画を撮っていた学生たちが偶然遭遇してしまったカルト儀式。出演者一人一人の目線で展開されるPOV映像は観る人にきっと没入感を抱かせてくれるハズ。ブルース・ウィリス主演「ジャスティス」やスティーブン・スピルバーグ、トム・ハンクス製作総指揮のTVシリーズ「バンド・オブ・ブラザース」で俳優として活躍したトニー・デブリンの初監督作であり、脚本も手掛けている（4月24日からゲオで先行レンタル／セル発売日：7月3日） 　【あらすじ】 　アイルランド北部のグレナームの森で、美術大学の学生5人と同じ大学の教授数名が消息を絶った。焼けた森の中から１人だけ生存者が救助されたが、危険な状態にあるという。彼らの身にいったい何が起きたのか。美術大学に通うジミーは卒業課題として、友人のゴーディの日常を撮影している。そんな時、男性と女性の教授がコソコソと密会の約束らしき話をしているのを目撃。日頃のうっぷんを晴らす絶好の機会と考えた彼らは、密会の瞬間を映像に収めるため、教授たちの会話の中で聞こえたグレナームの森へ向かうことに。 ●「不良ムスメが盗みに入ったら、そこが食人ファミリーの家だった話　そこにマフィアが乱入して更に状況が悪化した」（原題：BITE） 　【キャッチコピー】 　ようこそ、わが家へ　ディナーの食材はあなた自身。悪いヤツは殺して食材に。食べて世の中から消し去ります。 　【作品概要】 　裏街道を生きるニナとヤズは真っ当な人生にリセットするため資金稼ぎとして、偶然知り合った高齢のベリル宅で空き巣を計画するが家人に捕らえられてしまう。その家に棲むベリルの家族は食材として街の悪人たちを誘拐・監禁していた。ヨーロッパ特有の街並み、イギリスの裏街道独特の空気感を感じさせる本作はジェームス・オーウェンの長編初監督作。主演は「キャット・シック・ブルース」のシーアン・デノバン（4月24日からゲオで先行レンタル／セル発売日：7月3日） 　【あらすじ】 　ニナは恋人や仲間たちと闘犬場を襲うが反撃に遭い、逆に命を狙われてしまう。九死に一生を得たものの、恋人とケンカになり、真夜中に人里離れた場所で置き去りにされたニナ。車で通りがかった高齢の女性ベリルに助けを求め、彼女の自宅に泊めてもらうことに。目が覚めたニナは、亡くなったはずのベリルの夫が姿を現したことを不審に思い、急いで家を立ち去る。その足で恋人のもとへ戻るが、そこで再び命を狙われる。逃走資金がないふたりは、ベリルを訪ねて現金を奪おうと考える。だが目論見が露見して捕らえられてしまう。地下の監禁部屋で衝撃的な事実を目撃するニナ。何とか逃げ出して警官に救いを求めるのだが…。