会議室備えた管理棟が着工 福島県復興祈念公園 双葉町、浪江町に整備 県産木材で大屋根
福島県復興祈念公園(双葉町、浪江町)内に整備される管理棟の建築工事起工式は24日、双葉町の現地で催された。公園の玄関口として、管理・運営の拠点となる他、地域のイベント会場としても活用される。 県が整備する。県産のスギやカラマツを使った大屋根が特徴で、催しが開ける半屋外の多目的スペースを設ける。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの教訓を学ぶ「ホープツーリズム」の来訪者らが研修などで利用できる大会議室(最大約50人収容)や、小会議室(最大約30人収容)も備える。事務室もあり、公園の案内所となる。 鉄筋コンクリート一部木造の平屋で、延べ床面積は約910平方メートル。総工費は約8億5千万円。工事期間は来年10月まで。 式には工事関係者ら約30人が出席した。県相双建設事務所の栗田豊己所長が式辞を述べ、伊沢史朗双葉町長、吉田栄光浪江町長があいさつした。記念セレモニーを行い、関係者が工事開始を合図するボタンを押し、工事の安全を祈った。
復興祈念公園全体の完成は2025(令和7)年度末を予定している。