なぜ今は高い?おいしいものを見分けるには? トマトにまつわる疑問【みんなのハテナ】
KSB瀬戸内海放送
視聴者の皆さんの疑問に答える「みんなのハテナ」です。 10月10日は語呂合わせで「トマトの日」。そこで今回は「トマト」のハテナです! 【写真】おすすめの食べ方「トマおこ」とは…?
今回訪ねたのは、岡山市中央卸売市場にある野菜や果物の卸売会社、大同印岡山大同青果です。 約17年間、トマトの流通に携わっている渡辺和希さんに伺いました。 ■おいしいトマトの見分け方は?(岡山市 かぇるん 57歳) (岡山大同青果 野菜部/渡辺和希 部長) 「トマトは、スーパーできれいな丸形のものから変形したようなものまであると思うが、このような丸形のものを選ばれるとゼリー状の部分もしっかり入っていて、おいしいトマトだと思う」 渡辺さんによると、甘みがあるゼリー状の部分はきれいな丸形のものほど詰まっていることが多いということです。 一方で、形がいびつなものは水や栄養の不足によって中身が詰まっていない場合があるということです。 ■今はなぜこんなに高いの?(香川・綾川町 きょん 52歳) 農林水産省がまとめた、トマトの平年の価格を100とした価格変動です。 9月は常に平年を上回っていて、9月16日以降は平年より4割ほど高い状況です。なぜ高くなっているのでしょうか? (岡山大同青果 野菜部/渡辺和希 部長) 「今年は皆さんご存知の通り非常に酷暑ということで、トマトだけではないが夏野菜が高温でうまく栽培ができていない。例年より数量が少ないということで、単価が高い、値段が高いということがある」 2024年は岡山市で7月の平均気温が28.9℃と平年よりも1.9℃高く、気温が35℃を超える猛暑日も15日を記録しました。 この影響で、トマトは花が咲きにくく実りが悪かったということです。JA全農おかやまによりますと、9月の出荷量は2023年の同じ時期より3割ほど少なくなっているということです。 ただ、これからは値段が下がる可能性があるといいます。 (岡山大同青果 野菜部/渡辺和希 部長) 「これから九州・四国の産地等も(ハウス栽培の)出荷が始まるので、10月下旬や11月以降はもう少しお求めやすい値段になるのでは」 ■トマトの種類って何種類あるの?(玉野市 くまっち 55歳) 農林水産省によりますと、日本で品種登録されているものだけで300種類を超え、世界では1万種類以上あるということです。 ■トマトのおいしい食べ方は?(真庭市 ナラさん 67歳) (JA全農おかやま 園芸課/大森和友 課長) 「お好み焼きでも非常においしい。『トマおこ』と言って」 JA全農おかやまでトマトの販売促進などを担当している大森和友さんのおすすめする「トマおこ」とは……? (JA全農おかやま 園芸課/大森和友 課長) 「トマトをざく切りにして、お好みソースにざく切りしたトマトを合わせて一緒に加熱して、ソースと一緒にお好み焼きの上にかけて食べる。甘みもあってトマトを食べた感がある。お好み焼きにのせるだけで」 この時期に甘みが強い「岡山県産の桃太郎トマト」を使って作るのがおすすめだということです。 (JA全農おかやま 園芸課/大森和友 課長) 「11月いっぱいまで岡山県産桃太郎トマトは出荷が続きますので、生で食べても加熱調理をしてもおいしいので、いろんな料理に試していただけたら」
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