【密着】「男女の枠を越えてでも残すべき文化」担い手不足…全国でも少ない女性神楽師
9月、秋の大祭に向けた神楽の練習が始まりました。神楽を始めて3年目の稲田さんは今年、二人での舞に挑戦します。金峰山神社には担い手がいなかったため、約15年ぶりの復活です。 (稲田さん) 「わからん、わからん。やばいぞ、これはやばいぞ。」 (神楽指導者 杉本慎太郎さん) 「こう回して、回して回して」
■稲田奈緒子さん 「ダンスは音楽にカウントがあるので、それに合わせて踊っていく感じですけど、神楽の場合は息を合わせるのがすごく重要」 課題を持ち帰り、ひとりで練習します。 ■稲田奈緒子さん 「鈴も振りながら弓も回しながら、自分も舞うし、場所も換わっていく。とっても難しいです」 Qでもやるしかない? 「そら負けとられんですよね。やるって言ったからには」
祭りの日を迎えました。金峰山が夕闇に包まれると、夜神楽が始まります。観客も集まって来ました。
稲田さんにとって初めての二人神楽。息を合わせます。課題だった弓を回しながら鈴も鳴らす場面も、きれいに合わせることができました。最後に矢を放ちます。 (観客拍手) ■氏子 「動いている感じがしゃきっとして、全然違いますね」
■神楽指導者 杉本慎太郎さん 「80点くらいですかね 100点やったらこう(天狗に)なる」
■稲田奈緒子さん 「私は120点くらいあげたい! まだまだこれから楽しくなると思います」 今後の大きな目標は、9年後の金峰山神社1200年の大祭。さらなる高みを目指して、これからも神楽を続けます。