日本ミッドアマ選手権、稲葉一馬さんが地の利を生かし初優勝。マスターズ並みに速いグリーンを完全攻略!
第28回日本ミッドアマチュアゴルフ選手権が行われ、31歳の稲葉一馬さんが初優勝を飾った。
今年は兵庫県加東市にある高室池ゴルフ倶楽部が舞台。2日目まで4人がイーブンパーで並ぶ大混戦だったが、3日目最終日、1番でバーディを奪取した稲葉さんが前半その1アンダーをキープして幸先のいいスタートを決めた。 後半に入ってからは、ボギーを叩いてもすぐにバーディで取り返すバウンスバックを重ね、5バーディ5ボギーのイーブンパーで悲願の日本ミッドタイトルをつかみ取った。
「所属は垂水GCですが、高室池さんもメンバーなので、頻繁に回らせてもらっているコースです。ここはとにかくグリーンが速いので、落とし所を間違えると3パット4パットまである。しかも、試合ではいつもよりさらに速い13.3フィートもあったので全く気が抜けませんでした。特に、7番や13番のショートホールは傾斜も難しいので、ピン位置によってはパットにかなり苦しむんです。打ってはいけないエリアを熟知していたので、そこは有利だったかなと思います」と稲葉さん。 そんな稲葉さんをよく知る高室池GCの辰巳支配人にも話を聞いた。 「稲葉さんはお父さんとよくこられていた印象があります。ホームコースは垂水さんですが、私もよく知っている選手が日本ミッドを制したのは本当に嬉しく思います。試合では13.3フィートに仕上げましたが、普段も10フィート前後はキープしています。やっぱり何度も来られてないと私どものグリーンは攻略しづらいとメンバーさんは言っていますね。今回13.3フィートに仕上げてくれたコース管理には本当に感謝です。ちなみに小雨がなければ14フィートでした(笑)」 ちなみに、日本ミッド4連覇を狙ったディフェンディングチャンピオンの豊島豊さんは最終日、バーディスタートを切ったが後半に苦しみ、5オーバーの8位タイに終わった。 ※週刊ゴルフダイジェスト12月9日号「バックナイン」より一部抜粋
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