琴ノ若改め琴桜「先代に追いつきたい」元横綱で祖父のしこ名50年ぶり復活に気合
日本相撲協会は30日、大相撲夏場所(12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。大関・琴ノ若(26)=佐渡ケ嶽=は琴桜に改名。元横綱で祖父のしこ名が50年ぶりに復活した。 琴ノ若改め琴桜は千葉・松戸市の佐渡ケ嶽部屋で会見。約50人もの報道陣を前に、桜を思わせるピンク色の着物で現れた大関は「約束を守れたのは良かった。自分の手でつかめた」。小さい頃からの夢をひとつかなえ、喜びをかみしめた。 父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)から受け継ぎ、19年名古屋場所の新十両から親しんだしこ名に別れを告げ、下の名も祖父の「傑将」にちなみ「将傑(まさかつ)」に変えた。半世紀ぶりに復活した「琴桜」の名と「心」の一字が入った新しい化粧まわしやサインも披露。「不思議な感覚。思ったより実感がない」と率直に語った。 師匠は「花と言えば桜、相撲と言えば琴桜」と呼ばれるように願い「強く、愛される力士に育ってほしい」とゲキを飛ばした。大関2場所目で迎える夏場所で初賜杯を抱き、花を添えたいところ。琴桜自身も「先代に追いつきたいと思っている。つかめる地位まで来たので、上がれるように」と力を込めた。(三須 慶太)
報知新聞社