【ハイライト動画あり】ハイレベルな投手戦。早稲田大学が延長タイブレークで大阪商業大学に勝利。全日本大学野球選手権 2回戦
27校が参加して6月10日に開幕した第73回全日本大学野球選手権大会。大会2日目は明治神宮野球場、東京ドームで3試合ずつが行われた。両球場の第3試合から、大会は2回戦に入っている。 【ハイライト動画】早稲田大学 vs. 大阪商業大学|ハイレベルの投手戦は延長タイブレークへ
東京ドームの第3試合は早稲田大学(東京六大学野球連盟・出場15回目)と大阪商業大学(関西六大学野球連盟・出場14回目)の対戦だった。早稲田大は1回戦がシードで、この試合が初戦。大阪商業大は中央学院大学を下して2回戦に勝ち上がってきた。
試合は早稲田大・伊藤樹(3年/仙台育英)、大阪商業大・星野世那の高レベルな投手戦となった。星野はまだ2年生で、この春のリーグ戦でも全く投げていない「隠し玉」左腕。滋賀の強豪・近江高の出身だが、山田陽毅(西武)らの影に隠れて控えだった。
その星野が東京六大学王者に対して鮮烈な投球を見せる。最速147キロを記録した速球に加えて変化球、制球といった総合力も高かった。走者を出しても落ち着いて後続を打ち取り、試合終盤まで得点を許さない。
ただ、早稲田大の先発・伊藤はそれ以上の内容だった。渡部聖弥(4年/広陵)、真鍋慧(1年/広陵)を擁する強打の大阪商業大に、三塁を踏ませたのは6回のみだった。
好投の星野は9回表無死から安打を許し、次打者の初球を投げたところで交代。8回3分の0を被安打6、四死球1、奪三振11という抜群の内容で、失点はゼロだった。なお、この場面は2番手の右腕・鈴木豪太(3年/東海大翔洋)が切り抜けた。
早稲田大の先発・伊藤も9回を無失点で投げ切り、試合は0-0のままタイブレークに入る。攻撃は継続打順で、1塁と2塁に走者を置いてスタートする形式だ。
10回表、先攻の早稲田大は7番・寺尾拳聖(2年/佐久長聖)がカウント1-2からバスターに成功し、ライト前安打で無死満塁とチャンスを広げる。続く、8番・梅村大和(4年/早稲田実)がライトに犠牲フライを放ち、ついに1点を先制した。しかし、その後の一死1・3塁のチャンスで追加点を挙げられない。