世界で活躍する選手は確実に増加! 2024年は国内男子ツアーの人気回復のターニングポイントになる?
7月2週目まで10試合の男子ツアーと19連戦の女子ツアー
女子ツアーの開幕から4週遅れて今年も男子ツアーが開幕しました。開幕戦となる「東建ホームメイトカップ」は、第2ラウンドが降雨による長時間の順延に見舞われながらも72ホールを完遂。金谷拓実選手がツアー通算6勝目を挙げました。 【写真】世界で活躍する日本男子の現在地は? 世界ランク日本勢トップ10をおさらい!(5月26日更新) しかし、シーズンが開幕したとはいえ、次戦となる「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」までは約1カ月の期間があり、ほぼ毎週開催されている女子ツアーに比べて試合数がかなり少なくなっています。
女子ツアーは7月第1週まで19連戦が組まれているのに対し、男子ツアーは7月第2週までの間に10試合しか開催されません。ツアー全体を見ても、女子ツアーは38試合で、男子ツアーは23試合です。 男子ツアーは2014年に松山英樹選手が主戦場をPGAツアー(米国男子ツアー)に移してから試合数の減少が止まりません。女子ツアーはトップ選手が次々とLPGAツアー(米国女子ツアー)に挑戦しても試合数を維持しているのとは対照的です。 その理由として指摘されているのが、男子ツアーは松山選手以外で世界を舞台に活躍する選手がほとんど出てこないのに対し、女子ツアーは世界で活躍する選手がどんどん出てきている点です。 16年10月の「日本女子オープン」でアマチュア優勝を達成した畑岡奈紗選手が翌年からLPGAツアーに参戦して6勝を挙げており、19年8月には渋野日向子選手が「AIG女子オープン」(全英女子オープン)で海外メジャー初出場初優勝の快挙を達成。 21年6月には笹生優花選手が「全米女子オープン」で畑岡選手とのプレーオフを制して海外メジャー制覇。22年7月には古江彩佳選手が「トラストゴルフ スコットランド女子オープン」でLPGAツアー初優勝を達成しています。 その間、男子ツアー出身者も18年4月に小平智選手が「RBCヘリテージ」でPGAツアー初優勝を成し遂げ、21年4月には松山選手が「マスターズ」で念願のメジャー初制覇を達成しました。 しかしながら、小平選手は19年以降、苦戦を強いられており、松山選手の孤軍奮闘が10年近く続いているのが現状です。