巨人・小林誠司、びっくり3年ぶり弾「まさか打てるとは」 セTOP4勝ヤフーレから…貴重な追加点は今季1号!
(セ・リーグ、ヤクルト1-2巨人、6回戦、3勝3敗、10日、神宮)巨人・小林誠司捕手(34)が10日、ヤクルト6回戦(神宮)の七回に2021年9月12日以来、971日ぶりの本塁打となる左越えソロをマーク。守りでも5投手を好リードし、2-1の勝利に貢献した。不振のため8日に出場選手登録を外れた大城卓三捕手(31)の思いも背負い、ベテランが奮闘。チームは3連勝を飾り、首位の阪神を0・5ゲーム差で追う。 【写真】7回表、巨人の小林誠司がソロ本塁打 3年ぶりに描いた放物線は神宮の左中間最深部に飛び込んだ。1-0の七回、4月29日の前回対戦で完封を喫した右腕ヤフーレのチェンジアップを捉え、貴重な追加点をもたらした。この日、一番の盛り上がりを見せたG党の歓声を背にダイヤモンドを一周した。 「まさか打てるとは思っていなかったですけど、結果的にホームランになって良かった。そういう(本塁打を打つ)バッターではないので、しっかり後ろにつなげられるようにしたい」 昨季は21試合の出場にとどまるなど近年は2軍で過ごす時間が長かった34歳にとって、2021年9月12日の広島戦(マツダ)以来の一発。「試合に出させてもらった以上は、全力で一生懸命やるだけ。そういう姿を見てもらえたらうれしい」と口元を引き締めた。 今季は3人の捕手が起用され、小林は13度目の先発マスク(大城が14試合、岸田が9試合)。昨季134試合に出場した大城卓が不振のため8日に出場選手登録を抹消され、小林の出場機会は増える見込みだが〝ワンチーム〟を強調した。 「(大城)卓三を含めて全員で、ジャイアンツが強くなれるように。ライバルとはいえチームメートなので。帰ってくるまで僕は一生懸命、頑張るだけ。帰ってきたときには、あいつもしっかり頑張ってくれると思う」 後輩への気配りを見せた小林の活躍で、チームは3連勝を飾り貯金3。首位・阪神を0・5ゲーム差の2位で追う。 効果的な一発を放った打率・158の小林について、現役時代に自主トレーニングをともにした阿部監督は「バットを持っているんだよ」といたずらっぽく笑い、「投手に与える安心感というのがあるからね」と好リードをたたえた。1点ゲームを制したのは今季6度目。接戦での強さが光る阿部巨人には、頼れる背番号22がいる。(原田優介)