BE:FIRSTが押す学生たちの背中 自分たちで道を切り拓いてきた7人が歌う『Nコン』課題曲への期待
2025年に開催される『第92回NHK全国学校音楽コンクール』の「中学校の部」課題曲をSKY-HIが制作し、BE:FIRSTが歌唱することが発表された。課題曲のテーマは「空」で、SKY-HIは「中学生を応援することは、自分にとって大切な仕事であると思っています。冷笑や自虐、被虐がコンテンツとして目立つこの時代だからこそ、夢を追うことの尊さ、それ故の圧倒的なシビアさ、そしてそれを続ける事のタフさ、全てに目を向けて、“幸せに成長する”事を、そして“その毎日を祝福しあう事”を応援し続けていきたいです」(※1)とコメントしている。今の時代の中学生たちにこそ刺さる楽曲になりそうな予感がし、SKY-HI×BE:FIRSTのタッグがどんな楽曲を作り上げるのか、今から楽しみだ。そして、SKY-HIが「自分自身にとっても、さらに歌で参加するBE:FIRSTにとっても、新たな歴史の1ページとなるよう、頑張ります」と言うように、BE:FIRSTにとっても新たな取り組みの一つになるのであろう。 【ライブ写真たくさん】BE:FIRSTら所属アーティスト全員集結『BMSG FES'24』 振り返ってみると、BE:FIRSTは過去にも歌で学生を応援してきた。2023年にリリースした「Glorious」が『第102回全国高校サッカー選手権大会』の応援歌に起用され、大会の盛り上がりに一役買っていたのも記憶に新しい。「Glorious」はどこか壮大さを感じるドラマチックなサウンドに、がむしゃらな努力を称える歌詞がマッチしており、胸が熱くなるような楽曲であった。そこに7人の歌声が乗ることで、楽曲の熱量をより高めているのだ。 そして歌い方そのものも、楽曲の世界観に合わせているように感じる。もちろん、音域やグルーヴの違いもあるだろうが、普段であればそれぞれが持つ個性を前面に出しているであろうところを、同曲においては“ストレートさ”を大切にしていたのではないだろうか。例えば、SHUNTOであれば普段のBE:FIRST楽曲ではエッジボイスを用いることが多いが、同曲では低音の成分はそのままにしっかり歌詞を伝えるような発声をしている。RYOKIも楽曲の起爆剤となり得る特徴的な歌い方やラップを強みとしているが、同曲ではその成分を感じさせつつもファルセットを使って芯を持った優しい歌を披露してみせていた。一方、JUNONは持ち前の突き抜けるようなクリアな歌声を、LEOは聴く人の心にじんわり染み入るような温かくピュアな歌声を活かして楽曲に乗せている。メンバーによってアプローチの仕方は様々だが、全員が青春を彩るようなストレートな歌声を響かせ、学生たちの背中を押す楽曲に仕上がっていた。