英王族にプライベートは許されない? 「ドタキャン」騒動でキャサリン妃の健康状態にウワサ渦巻く
プーチンと同じく秘密は憶測を増幅させる
1月29日「皇太子妃は術後療養のためロンドン郊外のウィンザー城に戻った。経過は良好だ。皇太子と皇太子妃はクリニックのチーム全員、特に献身的な看護スタッフに感謝の意を伝えたい」と英王室は広報した。皇太子妃は現在、ウィンザー城内のアデレード・コテージで療養中だ。 昨年1月に亡くなったコンスタンティノス2世はウィリアム皇太子の祖父フィリップ殿下(故人)のセーリング・パートナーで、チャールズ国王とも親しい。チャールズ国王はがん治療のためコンスタンティノス2世の追悼式に出席できなかった。 ウィンザー城聖ジョージ礼拝堂で追悼文を朗読する予定だったウィリアム皇太子はコンスタンティノス2世の遺族に電話で出席できなくなったことを伝えた。英王室は「プライベートな問題」の詳細を明らかにしなかったが、キャサリン皇太子妃は「順調に回復している」と説明した。 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の健康問題と同じように秘密は憶測を増幅させる。キャサリン皇太子妃は復活祭(今年の学校休日は3月29日~4月12日)が終わるまで公務に復帰する可能性は低いとされる。皇太子妃が公の場に姿を見せない限り、憶測を一掃するのは難しい。 スペインの人気ニュース番組で司会者のジャーナリストは「王室の側近と完全オフレコで話した」として「皇太子妃は合併症が生じたため医師は思い切った決断を下さなければならなかった。彼女を昏睡状態にして挿管しなければならなかった」とまことしやかに語った。 どんなニュースにも「肯定もせず、否定もせず」を旨とする英王室も「全くのナンセンスで滑稽だ。根本的に全くのデッチ上げで絶対にあり得ない」と全面否定した。しかし英大衆紙デーリー・メールのヤン・モア記者は2月29日付コラムでウィリアム皇太子にも批判の目を向ける。 「皇太子に正当な欠席の理由があるのなら私たちに話すか、あるいはヒントぐらい出すべきだろう。彼にも私生活を送る権利があるが、危機的状況の時にプライバシーがどうのこうのと騒ぐ映画スターではない。彼は英国の王位継承者であり、公的な責任を負わなければならない」 「やがて彼は国のトップとなり、国民のアイデンティティー、団結、誇りの中心となる。セレブ気取りの振る舞いをやめ、不遜な態度と強迫症的な秘密主義を抑えるべきだろう。もしこれが、彼が王位に就いた時に起こることの兆候だとしたら、とても心配なことだ」と忠告する。