英サービスPMI、10月改定52.0 予算案発表控え11カ月ぶり低水準
Suban Abdulla [ロンドン 5日 ロイター] - S&Pグローバルが5日発表した10月の英サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値は52.0と、9月の52.4から低下し、11カ月ぶりの低水準となった。 新政権初の予算案発表を控え、様子見姿勢が強まった。雇用は昨年12月以降で初めて減少に転じた。 速報値の51.8からは小幅に上方修正された。 サービス業と製造業を合わせた総合PMIは9月の52.6から51.8に低下。11カ月ぶりの低水準となった。 S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのエコノミクス・ディレクター、ティム・ムーア氏は「秋の予算案発表を控え、政府の政策を見極めたいとの姿勢が、企業の信頼感・支出の重しになったと広く報告されている」と指摘。 「広範な地政学リスクと間近に迫った米国の選挙も、投資の決断を先送りする原因となった。一方で、生活費の上昇が引き続き家計を圧迫している」と述べた。 一部の企業は賃上げで予算が制約されていると報告した。 投入価格の上昇ペースは3カ月ぶりの高水準。9月は43カ月ぶりの低水準だった。 新規受注は伸び悩み、今後1年間の活動に対する楽観度も低下した。 リーブス財務相は10月30日、スターマー労働党政権で初となる予算案を発表し、400億ポンドの増税計画を明らかにした。国民保険料率の雇用主側の負担分などを引き上げる。