暴れ馬ぶりがすごい。世界最速の称号を持つNIKEのランニングシューズ
走ってみた感覚
ちょっと走ってみると、ミッドソールに採用されているズームエックス フォーム特有のフカフカ感があります。クッション性はバッチリです。 走る速度を上げていくと、それに伴って反発が強くなっていきます。特別に何かをしなくても、滞空時間が長くなりストライドが伸びるような感覚が得られます。足の回転もいつもよりスムーズになり、無理なく速度を上げていけます。「足が速くなった!」と錯覚してしまいそうです。 めちゃくちゃ気持ちよく、スピーディに走れる「ナイキ アルファフライ 3」なんですが、フルマラソンのレースシューズに選択するかと聞かれたら、筆者は横に首を振りそうです。というのも、筆者の走力・脚力では「ナイキ アルファフライ 3」の強烈な反発力をコントロールし続けることが難しいと感じたからです。 ロード、トラック、人工芝を走ってみたのですが、「ナイキ アルファフライ 3」で地面を踏むと“バコーン!”といった感じの反発があり、跳ねるように走ることができます。その大きなエネルギーリターンを前方向の推進力に変え続けられればいいのですが、疲れてフォームが乱れてくると前ではなく上方向に跳んでいるような感覚がありました。 「ナイキ アルファフライ 3」のポテンシャルを十分に活かすには、安定したフォームと、それを継続するスタミナが必要そう。自信のある方はぜひチャレンジを。短い距離を楽しむだけならどなたでも楽しんで走れると思います。 Photo: 神津文人