「亡くなった親に対する本音も」10代から両親の金銭トラブルに苦しんだ西村ゆかを救った夫ひろゆきの「言葉」
── お父さまが亡くなったときはどのように感じましたか? ゆかさん:私がフランスに移住してすぐに父のがんがわかって。最期に会いたいと連絡が来たのですが結局、叶わないまま亡くなってしまいました。そのときはかなり取り乱しました。“もうこれで全部終わってしまったんだ”っていう喪失感がわいてきて。父とやり直せると期待していたわけではないけれど、死んでしまった今はもう、その可能性すらなくなってしまった。その現実に対してガッカリした、というのかな…。
だからといって、父との関係性を無理やり“いいもの”としてとらえるのも、何か違うと思いました。でもそのときに、こんなふうに感じるのは親子という関係だからこそなのかもしれないと気づいて、やっと自分の中にあったモヤモヤとした思いに少し折り合いがつけられた気がします。 PROFILE 西村ゆかさん 1978年生まれ。東京都出身。インターキュー株式会社(現GMOインターネット株式会社)、ヤフー株式会社を経てWebディレクターとして独立。2015年よりフランス在住。著書に『だんな様はひろゆき』(朝日新聞出版)、『転んで起きて』(徳間書店)。X(@uekky)で日々の気づきを積極的に発信中。
取材・文/池守りぜね 画像提供/西村ゆか
池守 りぜね