こどもまんなかの拠点に 県が児相、治療施設、学びの場集約 27年度に開設、施設概要公表
●リハビリ病院・支援センター隣接地 富山県は19日、県リハビリテーション病院・こども支援センター(富山市下飯野)の隣接地に整備する富山児童相談所と児童心理治療施設、施設利用者の学びの場の概要を発表した。「相談・援助」「心のケア・生活支援」「学習環境」の機能を持つ三つの機関を、同一の県有施設に集約するのは山梨に次いで全国2例目となる。 【地図】富山県児童相談所などの整備場所 整備面積は4264平方メートルで、工事費は約37億円を見込む。2027年度に開設する予定。11月補正予算に1億1800万円を計上する。 県内初の設置となる心理治療施設では、専門スタッフが生活指導や社会生活に適応するための支援をする。児童心理治療施設に入所・通所する子どもに対して、個別の教育的ニーズに応じた指導をする学びの場を設ける。 児童相談所では虐待によるトラウマ(心的外傷)や発達障害がある子どもに対して、心理・医療両面から専門的なケアを行う。一時保護の機能を強化し、安心安全で快適な生活環境を提供する。 新田八朗知事は会見で「こどもまんなか社会の実現を目指す新たな拠点とする」と強調した。