【大分】家族が集まる時期だからこそ“防災”を
大分朝日放送
万一の南海トラフ地震に備え、園児たちが近くの津波避難ビルに逃げる訓練をしました。 2024年8月に、日向灘を震源とする最大震度6の地震が発生し、初めて「南海トラフ臨時情報」が出されたことから、大分市のすずらん保育園と千代町幼稚園が合同で避難訓練をしました。 大分市で震度6弱の地震が発生し、高さ4メートルあまりの津波が到達するという想定で、0歳から5歳までの園児114人が参加しました。 園児たちは地震を知らせる放送の後いすの下で頭を守り、先生の指示に従って近くにある大分赤十字病院の5階に走って避難しました。 (園児) 「避難訓練した。頭隠したりした」 Q何が大変だった 「(階段を)上がるの。これが本当の(地震)だったら上がる時間が長すぎたらだめだから早く上がるの」 大分赤十字病院は津波避難ビルに指定されていて、最大約200人が避難することができます。 2024年もあと20日。こうした訓練がいま各地で行われていますがみなさんは家族で万一災害が起きたときのことを話し合っていますか? さて、早いもので2024年も残り20日ですね。 年末年始に家族が集まるという家庭も多いと思いますが、2024年は元日に大きな地震も起きましたから、この機会に災害について話してみてはいかがでしょうか。 全国でホームセンターを展開するDCMは、離れて暮らす高齢の家族に「防災サポート」、つまり防災の手助けや準備を手伝ったことがあるかというアンケートをしました。 その結果、していると答えた人が39%だったのに対ししていないと答えた人は61%にも上りました。 していると答えた人のサポートの内容を見てみますと、連絡手段の確認が17.8%。 飲料・食料の準備が14.6%。 ハザードマップ・避難所を一緒に確認が12.7%などで、その他は普段飲んでいる薬の用意、近所に緊急時の支援を依頼するなどがあります。 ではどんな備えをしたらいいのでしょうか。 ホームセンターなどで購入できる防災用具の一例を見ていきます。 まずは、私たちもよく耳にする防災バッグです。 大人用おむつ、薬、杖などのほか自分で必要なアイテムを追加しておくと避難先で使いやすいです。 次に家具の転倒を防止するいわゆる「つっぱり棒」です。 家具と天井の間に入れて家具を固定することで寝ているときに下敷きになって大けがをする危険性を低くします。 高い場所での作業で力も必要なので、高齢の方だけだと設置しづらいですよね。 年末年始に集まる機会があれば若い人にやってもらうのがいいかもしれません。 そして、歯磨きシートです。水なしで洗い流しが不要なのでどんなところでも簡単に口の中を清潔に保つことが出来ます。 県防災対策企画課の担当者は「年末年始の買い出しに行く時に防災品の見直しをしてほしい防災バッグには上着、カイロなどを入れて冬仕様に入れ替えをするように」と話しています。 改めて親戚が集まる年末年始の機会に、大掃除と一緒に、防災の見直しをしていきましょう。