2026年春から増税の『たばこ税』 喫煙者だけでなく生産者も痛手 “10年で生産者は半分ほどに”
熊本放送
防衛力強化の財源の一つとして引き上げられるたばこ税。喫煙者だけでなく原料の葉タバコの生産者にとっても影響は避けられないようです。 【写真を見る】2026年春から増税の『たばこ税』 喫煙者だけでなく生産者も痛手 “10年で生産者は半分ほどに” 加熱式たばこは再来年4月から、1箱あたり数十円程度引き上げられ、その上で2027年の4月以降、加熱式・紙巻きともに段階的に30円程度引き上げとなります。 喫煙者「痛いですね。もうかなり上がっている。 今でさえ高いから」 喫煙者「(たばこ値上げは)許せんでしょ。高くして楽しみを奪わないでほしい」 喫煙者「私はセブンスターがこの世から無くならない限りは吸い続けるつもりで、そのために働いている。絶対にやめるつもりはない」 JTは「防衛費という性質に鑑み、その財源として特定の国民(喫煙者)が納税するたばこ税を充当することは疑問だ」としています。 熊本は葉タバコの生産量全国1位、生産者にも増税は影響しそうです。 江戸時代から栽培が盛んだった熊本県山鹿市で代々タバコを育てている立花優(たちばな まさる)さん。たばこの値上げの度に喫煙者が減り需要が少なくなることで、生産者が減っていると話します。 タバコ農家 立花優さん(44)「2022年に一度、農家・耕作者の4割を削減するということで実際に減らされています」 JTによりますと熊本県内の生産者は、ここ10年間で半分ほどにまで減少しました。 〈熊本県内の葉タバコ生産者数の推移〉 ※農家数(戸) 2014年 645 2023年 336 2022年に増税した時には、主に高齢の生産者がやめたということですが、立花さんは今回の増税に伴い、若手の生産者がやめることを危惧します。 立花さん「できる限りはタバコを生産していきたいと考えていますけど、次の段階となると大きな判断が必要になるかなと」
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