Mr.マリックと娘・LUNA、マジック×ドラァグクイーンで初共演!「反抗期を経た後、2世への拒否感が無くなった」
◆無理せずとも子は親の背中を見てくれている 娘 :テレビ共演して初めて、間近にマジック見ることができた。その時初めて「この人すごい!」って感心したの(笑)。舞台でのマジックを観たこともなかったもんね。 父 :僕のショーを見に来たことは一度しかないね。 娘 :あったんだ?(笑)一度もないかと思ってた。記憶にないよ。 父 :LUNAがまだ幼稚園の頃、家から歩いて行ける多目的ホールでショーに出る機会があったから、最前列のど真ん中に席を取っておいたの。みんなが楽しんでくれている中、LUNAだけは終始そっぽを向いていた…。 娘 :ワハハ!覚えていないけど、多分(マジックのために明るさを落として)暗い雰囲気だったし、怖かったんだと思うよ! 父 :それからは招待しなくなった。それでも親子はやっぱり切っても切り離せない仲でしょ。時間が長かったからこそ、僕らは理解しあったら最後、一緒に成し遂げられるものも大きいと感じる。距離が離れている時に、無理に近づいたり、説得しようとしたりしたことはなくて、自然に任せていたら振り子のように、いつの間にか近づくことができた。自分から構いにいくのは子どもも迷惑じゃないかな。 娘 :その通り。そんなことされたらきっと、めちゃくちゃうざかったですよ。(笑) 父 :今、我が子に反発されている親御さんには焦って無理をすることは必要ないと伝えたいね。誠実にしていれば、子どもは親の背中を見てくれているんじゃないかな。
◆ぜひ三世代で観に来てほしい 娘 :それにしても、昔は家族をほったらかしにしてマジックのことしか考えられなかったのに、正直今は変わったよね。孫と一緒にご飯を食べたり、出かけたり、遊んだりして。 父 :まあ、孫は真剣に遊ばないと、何処かに行っちゃいますからね。 娘 :昔は父の部屋に入ることなんて許されなかった。 父 :孫は自室に勝手に入ってきて僕の頭をハリセンで叩いていく(笑)。おじいちゃんは趣味でマジックやってるって思っているんじゃないかな。 娘 :この人、こんなに家族と家族らしい時間を過ごす能力を持っていたんだって驚いているよ。母も兄も私と同じように驚いていると思う。 父 :そうだね、孫は「目に入れても痛くない」って言うけど、実際そうで、僕にとってはコンタクトレンズみたいなもの。孫を通して初めて社会が見えてきた。人間のあるべき姿だとか、家族の団欒を覚えたんだよ。 娘 :だいぶ遅いけど(笑)。よかったね。 父 :僕の大好きなLUNAの曲「I have a dream」には、孫の声も録音されていてね。こんなふうに家族が繋がっていくっていうのが今は本当に感慨深い。 今度の僕らの舞台は、親世代も子ども世代も孫世代も、それぞれが楽しめるものになっている。そんなライブって意外と貴重なものだから、ぜひ三世代で観に来てほしいね。 娘 :父の漆黒の世界と私たちのエレクトリカルパレードみたいな世界。どう融合しているのか、していないのか、確認していただきたいですね。(笑) (構成=岡宗真由子、撮影=本社・奥西義和 )
Mr.マリック,LUNA